ペルチェモジュールに使われる用語について説明をします。
最大温度差
最大吸収熱 |
性能指数 |
ロードマッチング |
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最大温度差
最大温度差は、熱負荷のない状態、つまり低温面から熱が吸収されず高温面からは自己発熱分だけが放熱されるという状態を維持しながら、電流値を上げていった場合に生じる最大の温度差を言います。計算式は下記のとおりです。
ΔTmax = (1/2)・Z・Tc2
ΔTmax: 最大温度差
Z: 性能指数
Tc: コールドサイドの温度
最大吸収熱
最大吸収熱は、高温面に運ばれてくる熱を瞬時に放熱される状態、つまり低温面と高温面の温度が同じ温度になる状態を維持しながら、電流値を上げていった場合に生じる最大の吸収熱を言います。計算式は次の通りです。
エリメント 1個の場合
I = S・Tc/R で
Qcmax = 1/2・S2・Tc2/R となる。
Qcmax: 最大吸収熱
S: ゼーベック係数
R: 1エリメントのAC抵抗
最大吸収熱の計算式は最大吸収熱の頁の式(7)に示す通りです。この式から分かるように最大吸収熱と電流関係は下図のようになります。最大吸収熱の点における電流値を超えると、電流が増せば吸収熱が小さくなり、コントローラによる制御ができなくなります。
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