スイッチング電源の直列運転の仕方
 電源を直列に接続すると色んな電圧を作り出すことができます。直列運転で気をつけることは起動時の過渡現象です。つまり電源が単純に直列に接続されている場合、接続された電源間のOCP(Over Current Protection)の動作特性のバラツキや起動時間のバラツキによって、電源投入時片側の電源からもう一方の電源に電流が流れ込み、内臓ダイオードがラッチしてしまい起動不良を起こすことがあります。これは、起動時に電流を流すバイパスを設けダイオードを挿入しておけば防止することができます。
ダイオードの定格
 挿入するダイオードはショットキーダイオードのように順方向電圧の低いもので、出力電圧が12Vを超える電源の場合定格出力電流の2倍以上のダイオード、出力電圧12V以下の電源の場合定格出力電流の3倍以上のダイオードを選定してください。このダイオードは起動時にしか電流は流れませんので放熱を考慮する必要はありません。また電圧については電源の定格電圧の1.5倍以上のマージンを取ってください。負荷からの跳ね返り電圧がある場合もありますのでご確認の上選定してください。
 定格出力電圧24V以上の電源はファーストリカバリーダイオードを内臓していますので、挿入するダイオードは一般整流用ダイオードでも順方向電圧が相対的に低く使用することができます。したがって取り付けが容易で安価なブリッジダイオードを利用することができます。
使用方法 回路
同一形式で±の出力電圧で使用
負荷は独立した負荷Z1、Z2の場合

起動不良を防止するダイオードを挿入する。
 
同一形式で±の出力電圧で使用
負荷は独立した負荷Z1、Z2、Z3の場合

起動不良を防止するダイオードを挿入する。
    D1、D2
負荷からの逆流によりダイオードを挿入する場合もあります。
    D3、D4
同一形式で出力電圧を加算して使用
負荷は独立した負荷Z3の場合

起動不良を防止するダイオードを挿入する。
同一形式で出力電圧を加算して使用
負荷は独立した負荷Z3の場合

起動不良を防止するブリッジダイオードを挿入する。